江戸風白壁となまこ壁、瓦屋根の飾りのある川崎・砂子の里資料館は、平成13年11月5日、友人・知人を招待して、「肉筆美人画展」で、オープンしました。

 翌6日から、気軽に足を運んでいただくよう入場無料とし、毎月展示する作品解説レポートも無料配布して、10年を経過しました。

 当館の所蔵品は、当初川崎・横浜や神奈川県内の風景画の浮世絵を中心に集められ、特に開港当時の横浜絵は県立博物館に次ぐ所蔵を誇っており、加えて初期浮世絵から黄金期及び幕末に至る美人画・役者絵、歴史絵・風景画など、系統的に幅広く収集してきました。

 また、明治から昭和に至る、新版画や創作版画も収集に加え、バラエティーに富んだ、コレクションに成長してきました。更に300年来の肉筆美人画や、歌川広重の県内風景画など、貴重な肉筆画も所蔵され、注目されております。